虹色パレット
目の前にいる蒼空を奪いたくなった。

何もかも。

繋がりたかった。



「あっ…う………ふっ」



唾液が混じり合う。

上半身を起こして、服を脱がした。


「あっ、か…鍵」


俺はすぐに立ち上がって、鍵をかけた。


そして、さっきの続きを。


たくさん印をつけた。

首も胸元も。

背中も腕も。

太股も。


すべてが愛おしい。


すべて繋がるのに、時間はかからなかった。

お互い、求め合っていた。


何度も何度も。

俺達は繋がったんだ。



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