虹色パレット
「…蒼空」


眠る蒼空の頭を撫でた。


…もう迷わない。





「蒼空、愛してる」





もう一度キスをした。

素直に言えず、流されて流されてやっと言える。


「…もうヤクザとか関係ねぇよな?」



ヤクザでいていいか?

俺はこの仕事を辞められない。

いや、辞めたくない。


そんな俺でもいいか?



抱きしめながら、そっと目を閉じた。


こんな馬鹿な俺を、どうか嫌わないでくれ。



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