虹色パレット
翌朝。

誰かが扉を叩く音で目覚めた。

誰だよ…。


モソモソと服を着て、蒼空にも服を着るように言った。


「はいはい…誰だよ…まだ7時…」


「あたしよ、麻波っ!」



麻波かよ…。
面倒だな…。


仕方なく扉を開けると、麻波がズカズカと入ってきた。

遠慮ないところが姉貴似だな。



「あのっ、蒼空さん」



「え、あ…麻波ちゃん」



「笹河さんと付き合ってるんですか?」



「……あ……その…」


蒼空が答えに困っていると、俺は蒼空の隣に座った。



「付き合ってる」



そう言うと、嘘でしょ?という顔をしていた。

嘘じゃない。



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