虹色パレット
「蒼空ぁ、鏡見てごらん。首のとこ」


蒼空の首?


…あ。俺が、付けたキスマーク。

いや、これだけでわかるもんか?


「あんたらの反応見れば、すぐにわかるって」


嬉しそうに、蒼空の頬をつんつんとする千波。

…麻波から聞いてないのか?


「千波、あとで話がしたいんだけどよ…」



「うん、いいよ」



色々と相談したいし。

相談相手なんて、千波ぐらいだな。


「あ、今話してきていいですよ」



「悪いな」



「いえ。じゃ、あたし外にいるんで」


蒼空は、ささっと外に出てった。

…別に聞いててもよかったんだけど。

< 145 / 400 >

この作品をシェア

pagetop