虹色パレット
明らかにヤキモチ焼いてるよな。

いや、イジメか?


砂糖まみれの目玉焼き。


「食ったら何かくれんの?」



「……」



「俺の願い聞いてくれよな」



一気に食べて、蒼空に向かってニヤリとする。

蒼空は、どうして?って顔で見てくる。


組長と紀一は、驚いた顔をした。


ふん、俺は甘党なんだよ。これくらい、平気だ。


あー、糖尿病になる。



「…馬鹿」



「何か言ったか?」



「いいえ。笹河さん、くたばれなんて言ってませんから。ええ、くたばれなんて…」



「俺の願い、死ぬまで聞いてくれるって?あ・り・が・と・う」



わざと怒らせるように言った。


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