虹色パレット
紀一に連絡をして、ここに来るように言った。

ここなら、組長を守ってもらえると思ったからだ。



「…おい」



「んだよ」



「お、お前のく、組長が来るのか!?」



うるせぇよ。
何度も言わせるな。



「いや……おい、お前ら急いで掃除しろ!あと、来たらすぐに知らせろ!」



待て、ナマズ!!

何、態度変えてんだよ。



「組長に手出したら、ぶっ飛ばす」



「な、何を言って!」



「思春期か、お前はっ。顔赤らめて気持ち悪いんだよ!」



組長の家に盗聴器仕掛けた理由がわかった。



ストーカーだ、こいつ。



「1秒でも、組長と同じ空気吸ってみろ。あの世逝きだ!」



許さん、絶対に許さん!

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