虹色パレット
携帯をナマズの顔面に投げて、起き上がった。

背中がズキリと痛む。



「傷口が開くぞ…」



「けっ……こんなもん、すぐに治る」



立ち上がると、脚が震えた。


ちっ、脚撃ってくれたほうがよかったな。


組長が来る前に、動けるようにしなきゃな…。


20分くらい、歩いたり、運動をしていると、組長達がやってきた。



「さ、笹河さん!」



…組長、その格好は…。


巫女!?

札を大量に持っている組長の横では、普通の服を着ている紀一。



「く、組長…」



「慶ちゃん、俺が着ろって言ったんじゃないよ」



「止めろよ!」



こんな姿で、化け物に勝てるとでも思ってたのか!


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