虹色パレット
どんだけ頑張っても無駄に終わるようにしてやる。

お前なんかに渡すかよ。



「さてと、俺は組長とお茶でもしてくるか。怪我人はおとなしく寝てろ」



「…組長ー!俺とお茶しましょーう!!」



扉に向かって叫ぶと、勢いよく組長が入ってきた。

嬉しそうに何度も頷いていた。



「俺と二人で」



「お、お前!」



ワナワナと震えながら、俺の胸倉をつかむ。

おやぁ?


俺は組員だ。

組長と組員がお茶するのは当たり前だろう?



「さぁてと、組長。行っきましょぉか」



ニヤリと笑いながら、組長の背中を押しながら歩いた。


そうだ、着替えなきゃな。


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