虹色パレット
「おい、発狂女」



「はっ、発狂女!?」



「あけましておめでとう。じゃあな」



組長と一緒にその場から離れた。

あんな発狂女と組長を一緒にしたら、組長が危ない。

…にしても、あの女…何で泣きそうなんだ?


発狂女って言ったからか?

いや、会ってすぐにだ。


……まぁ、いいか。



お参りして、出店見て、お守り買って…。

おみくじ引いて。



組長は大吉。

紀一は吉。

俺は…。



真っ白。



「は?」



すぐに、巫女に説明をしてもう一度引くと。



真っ黒に塗り潰されたやつだった。



…何の嫌がらせだ?



< 285 / 400 >

この作品をシェア

pagetop