虹色パレット
「運命と未来って同じ意味じゃん」


紀一が組長のおみくじを見て言った。



「悪いことが起きなきゃいいけどな…」



「…」



きっと大丈夫。

きっと。


俺らは、離れない。


だから、誰かが倒れそうになったら支えればいい。



支え合えばいい。



「所詮、おみくじ。当たらねぇよ」



馬鹿にしたように言うと、そうだな、と納得したように頷いた組長と紀一。



「ほら、出店回るんだろ?お守りも買ってさ」



「そうですねっ、行きましょうか」



「買いまくるぞー!」



俺らは、どんなことがあっても大丈夫だと信じている。

今までだって、これからだって。


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