虹色パレット

×ギリギリ×

あの日から、2ヶ月。

あいつからのメールも電話もない。当たり前か。


組でひとり、コーヒーを飲んでいると、外から女子高生達の笑い声が聞こえる。


……俺、変わんねぇな。



「笹河さん」



勢いよく振り返った。

蒼空が来たんじゃないかって。


…違う。

あいつの友達だった。


「まだ、引きずってるんですか?」


千波だっけ?

悪いかよ。


「本当にあんた達って馬鹿だよね」



わかってんだよ。
そんなこと、とっくにさ。

でも、そう簡単に諦められるかよ。


< 3 / 400 >

この作品をシェア

pagetop