虹色パレット
とりあえず、紀一の携帯にかけたが、出ない…。

まぁ、遊んでるんだな。


急いで家に帰ろうとした。

車を発進しようとすると、目の前に…誰だ?


人が座り込んでいる。


…おいおい、酔っ払いに見えねぇってことは…。


車から降りて、駆け寄った。



「大丈……紀一?」



「…よぉ、慶ちゃん」



「何があった」



全身痣だらけ。
かなり殴られたようだな。
骨も何本かやられてる。


俺は紀一を担いで後部座席に寝かせて、病院に向かった。


組長にはメールで、遅くなりますと送った。



「ますますイケメンになったな」



「だろぉ?でも、イケメンになりすぎた…」



皮肉も返してくるんだ、大丈夫だろ。



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