虹色パレット
千波と1時間近く、部屋で話していた。


すると、さっきのタクシーの運転手がうまい店を紹介してやると言って無理矢理俺達を連れ出した。



俺の暗い顔を見て、死にやしないか不安になって、ここに来たらしい。



10分くらいで、そのうまい店に着いた。


ウィキュレストラン。


ボロかったが、内装は外装と違って綺麗だった。


わざと外装は汚してあるんだそうだ。


汚れに気にせず入ってくる奴しか食べられない、というわけだ。



料理は絶品だった。

俺と運転手は、時間も忘れて酒を浴びるように飲んだ。


周りにいた客とも一緒に、騒いでいた。


千波は、嬉しそうに笑って見ていた。


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