虹色パレット
「ねぇ、家に入ろうよ。あたし、立ってるの疲れてきた…」



千雪と波紀を抱きしめながら、疲れたように言う千波。


そういや、千雪達産んでから太ったな。



「笹河さん、お茶していきなよ」



「ん?そのつもり」



「あはははっ!遠慮しなさいよぉ、ふふっ」



ふざけながら家へと入る。

ゴリ男も嬉しそうにして、車から出てきた。


お前、いつの間に千波ん家の家族と仲良くなってんだよ。


睨んでみるが、千雪達だけを見つめるゴリ男。



「あ、これ…つまらないものなんだが…」



オムツ、ベビーカー、粉ミルク、服、オモチャ、三輪車…。

おい、三輪車はまだ早いだろ!


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