虹色パレット
「どうして、この仕事を?」



「理由なんて…簡単なことですよ。体は男でも、心は女…わかるでしょう?」


お互いの心を探り合う。




「慶さん。前のお仕事は?」




「今と同じようなものですよ」




俺、嘘つくの得意だよな。
まぁ、警察に嘘つくのはかなり危ないけどな。


俺は、近くにあったイスに座ってタバコを吸った。



「お客さん」



「何ですか?」



「手錠、見えてますよ」



上着からちらっと見える手錠。
男は焦って隠した。



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