虹色パレット
突然、千波が俺の腕を引っ張って隅に行くと囁いた。


「笹河さん、あたしに感謝してよ」


「は?」


「このまま、二人きりだったら空ちゃんの笑顔にやられて、無理矢理キスしたり…ホテル連れてったかもしれないじゃない」



「ばっ!!馬鹿やろっ」



俺をそんなに疑ってんのかよ。

まぁ、蒼空の時はヤバかったけど…。


キスはしたけど、最後までしてねぇよ。


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