虹色パレット
「これ欲しい?」



俺はついに我慢の限界。



「き、きゃああああ!!」



千波を抱っこしてやると、千波は叫びだした。

このまま、海にでも連れていくか。


沈めるんじゃねぇ。

ただ、ちょっと手荒く海で泳がせようと…。



「お、降ろしてっ」



「写真」



「や、やだ、やだぁ!」



「ほぉ。秋葉原でメイド服着て俺と散歩したいか」



「やだぁっ!」



じゃあ、よこせ!
そんな写真、すぐに破って燃やすんだよっ。


どんなに脅しても、嫌がるだけで写真を渡さない千波。



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