虹色パレット
睨みながら、俺の腕をグイグイと引っ張った。

無視するように歩いていると、耳元で悪魔が囁く。



「空に、『笹河さんにイジメられてる』って言うからね」



あ…悪魔姉妹めっ。
また脅しかよ!


ニヤリと笑って、手を離して肩を叩かれた。


何だよ…。
その笑顔はっ!



「ま、待て。何か買ってやるから!」



「そこまで言うなら…」



高そうなものを持ってきて、「お願いね」なんて言ってきた。


値段……15000円。


まぁ、まだ安い。

千波なら、もうひとつ0があるな。


なんて…言ったら、麻波もそんくらいのもん持ってくるよな…。


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