虹色パレット
仕方なく、麻波の分も買って外に出た。

…余計なもん買っちまった。


「で、それいつ渡すの?」



「文化祭のときにでも…」



「あっ、無理だよ」



「何で?」



「空、damnedgameっていうのに出なきゃいけないの」


damnedgame?

damned…って、永遠の罰って意味だろ?



「昔、空の学校に…王道幸久って人がいたの。天才だったしイケメンでもあったの。そんな彼が恋をして…」



いきなり語る麻波。

…長くなりそうだな。



歩きながら、話を聞いていると、王道というやつは、同じクラスの華巻というお嬢様に恋をしたらしい。


そのお嬢様も、王道のことが好きで。


両想いだった。


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