Strawberry & Nightsing
「あたしも最初信じられなかった。現実を受け入れられなかった」
だってほんの数時間前まで、いつものように稽古をして笑いあっていたのに。
それが突然なくなるなんて…。
受け入れられるわけがない。
悲しいんだか苦しいんだか、ごちゃごちゃでワケがわからなくなって。
全てに八つ当たりした。
売られたケンカは全て買い、それでも苛立ちや苦しみは募るばかりで。
在るもの全てを傷つけた。
人もたくさん傷つけた。
自分自身も傷つけた。
そんなことをしても…どうしようもないのに。
毎日毎日、夜の街をただ目的もなくさまよい歩いて…。
そんな時に、耳にふっと届いたたった一つの歌声―。