Strawberry & Nightsing
街灯のスポットライトに照らされて、夢の為にひたむきに歌う撫子の姿は。
とても、とてもまぶしかった。
きれいだった。
あんな子の隣であたしは歌ってたんだ。
あたしの歌にはないものをあの子は全部持ってるんだ。
うらやましいくらいに。
「ぐしゃぐしゃの心にあんたの声だけは届いたの。あんたの歌だけが。
そして、気づいた。私は一体何してんだってね。親父が鍛えてくれたこの力は、自分や人を傷つける為なんかじゃないって。そんなの強さでもなんでもないって」
力だけが強さじゃない。
あたしもちゃんと現実と向き合おう。
逃げてばっかりいないで。
撫子のような夢に向かって真っ直ぐすすむ、そんな素敵な強さを持とう。