Strawberry & Nightsing
No.7 君に捧げる〝Wait Song〟
「撫子ー!!もう!!勝手にフラフラとどこに行ってんのよ!!」
「ご、ごめーんっ!すみれちゃーん!!」
今日は高校の入学式。
とは言っても私たちはエスカレーター制だから高等部に上がるだけなんだけど。
ただでさえ生徒数が多いのに外部枠もあるから高等部の生徒数はハンパじゃない。
人でごった返してるよ。
私は人の流れに流されないように必死ですみれちゃんの腕を掴んだ。
「あ、そういえば撫子。昨日言ってた話って本当なの?」
「うん!!本当も本当!!マジだよマジ!!ちゃんと名刺ももらったし!!」