Strawberry & Nightsing
「そんなもんまた集まってくるわよ。あんた自分の歌に自信持ったら?すごくいい歌だったよ?」
そう言ってその子は、笑いながら続きを歌い始めた。
う、うわ…っ。
まるで、時が止まったかのよう。
その子の奏でる音に、歌に、吸い込まれた。
こんな…こんな声で歌う人がいるなんて…。
「ほら!何ボサっとしてんの?あんたの番だよ」
「え…?あ、あの…一緒に歌っても…いいの?」
「は?何言ってるのよ。これはあんたのステージでしょ?」
私の…ステージ…。
そうだ。
私、歌うって決めたんだ…!