BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
おまけにあたしが寂しそうにしたから家で寝てくれたし。





「今までは女のことなんか全く思い出しもしなかったのに。雪乃さんのことはずっと気になってるって感じですよ」





タクさんはニヤニヤしながらあたしを見てくる。



あたしは照れたように苦笑いを返してるけど、嬉しくて仕方ないよ。





「組では組長がおかしいって言われてるんすよ。雪乃さんの存在を知ってるのは俺とギンさんくらいっすからね」


「ギンさん?」


「ギンさんは組長専属の運転手っす。雪乃さんも何度か会ったと思いますよ」






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