BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
知られたくなかったけど、助けてもらわないとこの男の腕を振り払う事は出来なかったと思う。



あたしはタクさんに助けを求めるように目線を向けた。



タクさんはそれに気付いたのか急いでこっちにきて男の手を掴みあげた。





「おら、おっさん。汚ねぇ手でさわんじゃねぇ」


「痛ててっ」





タクさんに腕を掴まれた男は痛さのあまりあたしの腕を離した。



タクさんの怖い顔は初めて見た。



やっぱりヤクザなんだなって思うくらい怖かった。





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