BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
そう言う経験をしたことがなかったあたしは、それを幸せだと勘違いしていた。





「でも………半年くらいたったころに…父親が………………」





思い出しただけで震えてきたあたしを弘さんは抱きしめて胸に押しあててくれた。






「…………虐待されたんだな?」





あたしは弘さんの胸の中で頷いた。



弘さんに背中を優しく擦ってもらうだけで安心できる。





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