BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
あの雪乃って女はすげぇ女だな。



俺と同じ二十歳なのに。



ほんの1時間ほど前まではそう思ってた。



でも、俺は何となく組長の気持ちが分かってしまった。



パスタ屋で父親と名乗る男に怯えてる雪乃さんを見て抱きしてしまいそうになった。



組長の女だからとかじゃなく、ただ守ってやりたいと思った。



救ってやりたいと言うか、幸せにしてやりたいと思った。





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