BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
そう言って、弘さんの手が伸びてきてあたしの頭は弘さんの胸の中におさめられた。




「上がりきったら大丈夫だ。夜だったら夜景も綺麗だったのにな」





弘さんはあたしの背中を規則正しくトントンとリズムを刻んでくれてる。


まるで赤ちゃんでもあやすように。





「雪乃、窓見てみろ、雲が見えるぞ」





あたしは弘さんの胸から頭を上げて窓を見てみると雲の中にいた。






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