BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
この人の元に戻るなら死んだ方がマシだ。



一生こうやって付きまとうなら、いっそう今死んで終わらせよう。



そうしよう。






「雪乃、止めなさい!!」


「いやっ!!来ないでっ!本当に死ぬから」






近づいてくる父親に怯えながらあたしは包丁の先に喉をつき当てた。



痛みを感じたけど、興奮していてどこまで刺さったのか分からない。





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