あひるの仔に天使の羽根を
どこまでも神々しく。
どこまでも眩しい…その美しく慈愛深い微笑みを、
「よろしくお願い致します、緋狭様」
"信じる"私がいることを、誇らしく思った。
きっと私は――
変わることが出来る。
誰からも失望されない、強い私に。
変わりたいのだ。
皆を守れる私に。
皆に必要とされる私に――。
そんな時――だ。
――カラーン。
「!!!!!」
鳴ってはいけない……
「……ちっ!!!
あの駄犬め、応答せぬ!!!」
鐘が鳴ってしまったのは。