あひるの仔に天使の羽根を
 


だけど――


「土地に対しては、確かな手応えはあったが…」



櫂様が目を細めた。



衝撃に崩れた男達、女達が…またむくむくと起きだして。


私達が倒した敵も、ゆっくりと蘇生して。



これならば――

無間地獄(エンドレス)の戦闘だ。



「魔方陣の力とは無関係に、動いているということか?」



玲様が強張った声を発した


「"生命の樹"も"邪悪の樹"の魔方陣、全てぶっ潰したのにか!?」


煌が四つん這い状態で、肩で大きく息をしながら言った。


慣れぬ力の放射に、体力を消耗したらしい。



「見逃しているものがあるというのか?」


櫂様の呟き。



その時――



ドドーン。



音が鳴り響いて。



「タイムオーバー!?」



遠坂由香が慌てた声を出して、皆塔を見つめた。



その時だ。



「あははははははは」



突然櫂様が笑い出したのは。



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