あひるの仔に天使の羽根を
「帰りましょう」
桜ちゃん。
もっともっと色々お話すればよかったなって、悔やんでる。
桜ちゃんにとっての一番は櫂だから。
助けてくれてありがとう。
桜ちゃんの優しさを信じなくてごめんなさい。
桜ちゃんの男装、凄くいいのに。
もっと見ていたいなって思うけれど…
それは叶わないね。
もっともっと、自分の思った通りに生きて欲しい。
もっともっと、笑顔でいて欲しい。
桜ちゃんは生きているんだから。
もっと、心を許して欲しい。
それは格好悪いことではなく、
それは信頼感に繋がるものだから。
もっともっと深く、心に接して。
もっともっと、皆を信じて。
「ごめん、桜ちゃん」
あたしは…祈っているから。
「ごめんね、本当にごめんなさい」
あたしは、皆の優しい手に包まれて、
あたしは、皆から愛されて、
本当に幸せでした。
だからどうか。
皆はそれ以上に幸せになって下さい。
あたしの居ない世界で、
どうか、どうか!!!!