あひるの仔に天使の羽根を
そんな時、
――僕が行きます。
何で――
邪魔するんだよ、桜ッ!!
――じゃあ、2人で行っちゃえばーッ?
はあ!?
遠坂のあの三日月型の目ッ!!!
判ってて言ってやがるッ!!!
嫌だ。
絶対、俺芹霞に告るんだ。
2人になってちゃんと言うんだ。
馬鹿みたいに反論していた俺にふってきたのは、
――ウザい、ヘタレな発情犬が飼い主に噛付くな。身の程知らず。
脳天かち割られた衝撃。
多分――緋狭姉だ。
此処に居ねえくせに、ひでえよ。
俺を弱体化させる禁句を連ねるなよッ!!!
結局――
桜も一緒だ。