あひるの仔に天使の羽根を
 

どうして!?

どうして!?


そこまで俺を拒む理由は!?


俺とキスしたからか!?


そんなに嫌なものだったのか!!?


胸が苦しくて仕方が無い。


喉がひりひりする。


思い切り、ここで狂って叫びたい。



どうして俺との未来を否定する!?



それは永遠を否定されたことに他ならなくて。



芹霞が俺だけに言い続けてきた永遠を、

じゃあ今度は誰に言うつもりなんだよ!?



考えるだけで、全身の皮膚という皮膚を掻き毟りたくなる。



嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ!!!


芹霞が欲しい!!!



そう考えた時に取るべき術は1つしかなくて。


もうそれしか残っていなくて。


もう――想いが膨れあがるばかりで。


……苦しいばかりで。




――好き――…なんだ。




俺は――12年間の想いを言葉にした。


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