あひるの仔に天使の羽根を
 



「俺はもう――

お前以外の女、抱く気ねえから」




「……へ?」




「触りたいのもキスしたいのも、それ以上のことしたいのも、お前1人だけだから」



「ひゃい!!?」



はい!!?



しまった、噛んでしまった。




「俺――


お前が好きだ」





呼吸を――忘れてしまった。




今、煌は何と!?



聞き間違い!?




「凄く――…

メチャクチャにしてやりたい程

お前が好きで仕方がない」



はっきりとそう言い切った。



それはふっきれたかのように清々しく。


だけど見る見る間に赤く染まっていって。


いつもの純情そうな煌になっていって。



それに溜まらなくほっとして。



「まじまじ見るなよッ!!!

心臓が口から飛び出してきそうな程緊張してばくばくして、恥ずかしくて仕方がねえんだから」



拗ねたように唇を尖らせた。


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