あひるの仔に天使の羽根を



「オレはお前を認めない」




強制的に――

俺が"何か"が縛られる。



そして。



「――…を傷つけた代償は高い。

罪を償えよ、この…身の程知らずが!!」



突然。


瑠璃色が赤く変わり――



「!!!」



俺を切り裂いていく。



それは内部から――



「……な!!!」




俺の支配下にある闇が俺を――




「お兄様、やめてッ!!!」


「やめて、久遠!!!」




須臾と芹霞の声が重なると、



「――ちッ!!!

腐っても、まだ主かよ?」



玲と桜が久遠の体躯を床に抑えつけていて。



そして久遠の顔を覗き込んだ玲が呟いた。



「お前……その瞳…」



その時。


「何なの…騒がしい」


ドアが開いて、樒が入ってきた。






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