ロゼッタ
3 合流
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あれからしばらく車を走らせる。
そろそろガソリンもまずくなってきたし、日も落ちてきた。
「ローズ、今日泊まるとこ探すぞ」
「ん?あぁ」
そうして辿り着いた町は、何だか温厚そうな町だった。
俺は車を適当なガソリンスタンドに駐車し、預かってもらうことにした。
それからローズと歩く。
「なぁ、ヒイラギ。泊まる宛てはあるのか?」
ローズが俺の服の裾を掴み、俺を見上げながら言う。
俺は、俺の服の裾を掴むローズの手をとった。
「あぁ。ここには俺の幼なじみがいる。そいつの家にでも泊まらせてもらう」
「…そうか」
ローズは少し不機嫌そうな顔になった。
どうしたんだ?と考えている間に、その幼なじみの家に到着した。
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