音楽のある世界へ(仮題)
彼女はもう一度
その青いパッケージに目を落とし
「フランス製かな、よく知らないんだけど」
と、つぶやいた。
見たことも無い
フランス製の煙草を吸う美しい少女。
その幼さの残る横顔とスッと細く長い首。
そんな子が、いままさに自分の横にいるのだ。
季節の変わり目に
乾燥した爽やかな風に吹かれていただけで
まるで得した気分になっていた自分に
さらに幸運が舞い込んできた気分だった。
「このあと時間あるなら、遊びにいかない?」
瞬は自分に特定の彼女がいない気軽さから
軽い言葉が飛び出した。
「うん、いいよ」
だから、こんな返事が返ってきたとき、
本気で飛び上がって喜びそうになっていた。
その青いパッケージに目を落とし
「フランス製かな、よく知らないんだけど」
と、つぶやいた。
見たことも無い
フランス製の煙草を吸う美しい少女。
その幼さの残る横顔とスッと細く長い首。
そんな子が、いままさに自分の横にいるのだ。
季節の変わり目に
乾燥した爽やかな風に吹かれていただけで
まるで得した気分になっていた自分に
さらに幸運が舞い込んできた気分だった。
「このあと時間あるなら、遊びにいかない?」
瞬は自分に特定の彼女がいない気軽さから
軽い言葉が飛び出した。
「うん、いいよ」
だから、こんな返事が返ってきたとき、
本気で飛び上がって喜びそうになっていた。