その先へ
「ジュンは今日何時ぐらいになりそうなの?」


フミナに話し掛けられた。


「ん〜…どうだろう。今日は昼からだから20時には終わるんじゃないかな」

「そっか。明日は何時から練習?」

「それが、明日は監督の都合で昼かららしいんだ。だからちょうど良いタイミングだったかも」


すかさずユーヘイが、


「だろ?俺ってば空気読めるからな」


何とも誇らしげである。

「たまたまじゃん。本当に空気読めるなら女子にモテてるんじゃない?」

カノンが冗談混じりに言った。
そんな言葉にムキになるユーヘイ。


「空気読むのとモテるのは別問題だろ?」

「別ってわけじゃないんじゃない?空気読めない人ってデリカシーないってことになるでしょ?」

「そっか!!そうだよな」


ユーヘイの変わり身の早さはピカイチだ。誰も真似出来ない。
しかし、どんなにお調子者でも憎めない。それがユーヘイの魅力なのだろう。
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