その先へ
「それじゃあ私たちも行こうか」


フミナがそう言うと、それぞれの机に戻り鞄を持った。

廊下に出るとフミナがユーヘイに話掛けていた。


「そういえば、コレ。忘れたでしょ?おばさんに朝頼まれたよ」


そういうとフミナは鞄から弁当を取り出しユーヘイに渡した。


「サンキュー!!今から買いに行こうとしてたんだ。助かったよ」


さすが幼なじみというか。2人を見てると幼なじみというより姉弟のように感じる。

2年で同じクラスになったばかりの時は、実は付き合っているのかと思ったが、ただの思い過ごしだったと今なら分かる。


「ん?ジュン?早く行こうぜ」


ユーヘイに促され僕は歩き出した。
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