その先へ
SAMURAIは駅の反対側に位置し、学校からは約15分、走っても5分以上はかかってしまう。
300mの桜並木を一気に下り駅のロータリーに出ると、自動販売機の前に見慣れた人物が立っていた。
「タキ…」
僕の声に気付いたタキは、
「遅ぇーよ」
と、一言。
「何でいるの?」
「ちょっと夜風に当たりたい気分だったんだよ」
タキはそう言ったが、本当は後から来る僕に気を遣ってくれたのだろう。
僕がメールを返信したことで部活が終わったことを悟り、待っていてくれていたのだ。
こういうさりげない優しさがタキの魅力であり素直にカッコイイと思う。
「もう盛り上がってる?」
「ユーヘイとカンちゃんがいて盛り上がらないわけないだろ?」
「それもそうだ」
僕らは2人並んで歩きながらSAMURAIへ向かった。
途中すれ違う若者たちが不思議そうにこちらを見ていること、タキは気付いたのだろうか。
300mの桜並木を一気に下り駅のロータリーに出ると、自動販売機の前に見慣れた人物が立っていた。
「タキ…」
僕の声に気付いたタキは、
「遅ぇーよ」
と、一言。
「何でいるの?」
「ちょっと夜風に当たりたい気分だったんだよ」
タキはそう言ったが、本当は後から来る僕に気を遣ってくれたのだろう。
僕がメールを返信したことで部活が終わったことを悟り、待っていてくれていたのだ。
こういうさりげない優しさがタキの魅力であり素直にカッコイイと思う。
「もう盛り上がってる?」
「ユーヘイとカンちゃんがいて盛り上がらないわけないだろ?」
「それもそうだ」
僕らは2人並んで歩きながらSAMURAIへ向かった。
途中すれ違う若者たちが不思議そうにこちらを見ていること、タキは気付いたのだろうか。