その先へ
「お待たせ!!」


息を切らしながらカノンが帰って来た。


「どこ行ってたの!?心配したんだよ!?」

「ごめんごめん。はい、コレ!!」


心配するカンちゃんに謝りながら先ほど回収したチケットを返してきたカノン。一見、変わった様子は見られない。


「裏見てみて」


カノンに言われるがままチケットの裏を見るとそこにはスタンプで時刻が刻印されていた。
カンちゃんを先頭にフミナ、ユーヘイ、タキ、僕そしてカノンの順に15分刻みで押されている。
みんながキョトンとした顔をしている中、僕はある話を思い出しハッとした。


「もしかしてコレ…占いじゃ…」

「当たり!!」


僕が言い当てるとカノンはニコッと笑った。未だに把握出来ていない4人にカノンは僕に非常階段で話したことをもう一度話し始めた。
あっさりOKした上に意外なほどノリノリな4人に驚く僕。占いに興味ないのは僕だけなのだろうか。
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