その先へ
第8歩
―ガチャッ…ギィィィィ…バタン―
中は薄暗くまさに占いという雰囲気を漂わせていた。
が、間もなくすると一瞬でパッと明るくなった。
「いらっしゃ〜い!!」
声のした方を見ると、そこには40〜50代ぐらいで長い髪をまとめ、真っ白のスーツを着たおばさんが机にひじを付きながらこっちに向かって笑顔で手を振っている。
僕のイメージしていた黒衣装、水晶、タロットカードといった占い師の片鱗は一切ない。
占い師に手招きされ前にある椅子に腰掛ける。
「あの〜…」
僕が不思議に思っていることを感じ取ったのか、
「あ〜あんまり気にしないで。私ね、THE・占い師みたいな格好嫌いなのよ」
「はぁ…」
「部屋薄暗くして水晶見たって何も分かんないって!!アハハハハハ〜」
と、アッサリ世間の占い師を否定しつつ豪快に笑う彼女に僕は言葉を失っていた。
こんな人に僕の何を占ってもらえばいいのだろうなんて考えていると、彼女の口から意外な言葉が出てきた。
「言っておくけど、私のは占いではないわよ!!」
「はっ?」
中は薄暗くまさに占いという雰囲気を漂わせていた。
が、間もなくすると一瞬でパッと明るくなった。
「いらっしゃ〜い!!」
声のした方を見ると、そこには40〜50代ぐらいで長い髪をまとめ、真っ白のスーツを着たおばさんが机にひじを付きながらこっちに向かって笑顔で手を振っている。
僕のイメージしていた黒衣装、水晶、タロットカードといった占い師の片鱗は一切ない。
占い師に手招きされ前にある椅子に腰掛ける。
「あの〜…」
僕が不思議に思っていることを感じ取ったのか、
「あ〜あんまり気にしないで。私ね、THE・占い師みたいな格好嫌いなのよ」
「はぁ…」
「部屋薄暗くして水晶見たって何も分かんないって!!アハハハハハ〜」
と、アッサリ世間の占い師を否定しつつ豪快に笑う彼女に僕は言葉を失っていた。
こんな人に僕の何を占ってもらえばいいのだろうなんて考えていると、彼女の口から意外な言葉が出てきた。
「言っておくけど、私のは占いではないわよ!!」
「はっ?」