大嫌い
「聞かせて?」

「うん。最後まで聞いてね?」

「わかった」


「私には妹がいたの。」

「いた・・なの?いるじゃなくて?」

「うん。いじめにあってて命を絶とうとしたの。でもその時・・」

「あたしと出会ったんだね?」

朱莉はうなずいた。

「りーちゃんの言葉で妹は救われたんだって。それで約束もした。

その日から妹は一生懸命いじめにも立ち向かって生きてた。

だけど..交通事故で亡くなったの。

私は毎日妹に
『私を助けてくれた人に恩返しをするの。絶対!』
って聞かされてた。

だけど妹はそれを果たせずこの世から去ってしまった。

だから私が妹の代わりにその人を救おう!って思ってたんだ。

でも、住所も名前も知らない。どうすることもできなかった。

諦めかけたとき妹の遺品からメモを見つけたの。そこには

りーちゃんそっくりの絵が描いてあった。

それをもとにさがしたの。

そしたら・・・みつけたの・・」

「私を?」

「うん。」

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