大嫌い
そして運命の日__

「お姉ちゃん...こないだの電話ね、お父さんからだったの。」

「え?」

 お父さんは今刑務所だ。

 通り魔だったんだ。

「で、なんていわれたの?!!」

「うん。刑務所を抜けてくるって言われて・・・やめて!っていったんだけど抜けてきたらしくて...。それでずっと悩んでたの。」

 そっか。

「私刑務所行ってくるね?」

「私も行こうか?」

「ううん。大丈夫...私がちゃんと引き止めなかったのが悪いの。だから私だけで大丈夫! それにたくましくならなきゃ!!」

 そっか。

「気をつけてね?」

「うん。いってきます!」

「いってらっしゃい」

 これが私と妹との最後の言葉だった。

トゥルルルルルル

トゥルルルルルル

 妹かな?なんて思った。

 けど...

「家族の方ですね?妹さんが交通事故に遭われまして・・・すぐ●●病院に来てください!!」

え?ナニヲイッテルノ?

私はパニックのまま病院へ...


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