君想い。
「悠太…」
「ん?」
「ありがと…」
私がそう言うと、悠太はいつもの優しい笑顔を見せてくれた。
もやもやが晴れると急に悪寒がした。
「…くしゅっ」
「寒い?」
悠太の問いに私はこくりと頷いた。
すると悠太が近付いてきて…。
───ギュッ…
視界が真っ暗になった。
「…これなら寒くない?」
「え、えっ?」
気づけば私は悠太に抱き締められていた。
恥ずかしくなってきて、みるみる火照ってきた。
「…ごめん」
悠太はそう言って私を強く抱き締めてきた。
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