君想い。
「自分のこと棚にあげて。俺だって最近友達とばっかいて、智香のことほったらかしてたのに…。ごめん」
「そんなこと…」
「でも、智香が雅人と仲良くすんの見るの俺やだったんだ…。雅人に智香を取られる気がしてさ…」
悠太は弱々しく呟いた。
「…やきもち?」
悠太の返事がない。
「妬いたんだ。あはは」
私が笑うと悠太は少し拗ねたような顔になった。
悠太、好き…。
そんな想いを込めて悠太の背中に腕を回した。
「温かい…」
寒空の下なのに悠太の腕の中は温かかった。
その温もりを離したくないと思った。
私は悠太を強く抱き締めた。
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