君想い。


気付けばあれから4ヶ月経っていた。


私達の関係は良くなるどころか、また悪くなっていた…。


「はぁ…」


「…智香。あたしの気のせいかもしれないけど悠太に避けられて…ない?」


鋭い紗季には気付かれていたようだ。


気のせいではなく、私は悠太に本当に避けられているのだ。


理由も何も分からずに…。


「うん…避けられてる…」


私がそう言うと、紗季は眉を寄せて尋ねてきた


「なんで?」


「分かんない。ついこの前までは良い感じだったのに急に避けられだしたし…私何かしたかな…」


「本当いきなりだよね…1週間前はあんなにベタベタしてたのに…」


最近の出来事を1つ1つ思い出しても、特にいつもと変わったところなんてなく、考えれば考えるほど分からなくなってしまった。


私のどういう行動が悠太に避けられる原因になったのだろうか…?


全然原因が分からなかった。

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