君想い。


あの日から私は何が変わったんだろう?


一人ぼっちの放課後の教室、私は自分の席に座って物思いにふける。


ただ自然と時間が流れてくだけの毎日。


無駄に時間が経っていく毎日。


今更後悔したって仕方ないことはわかってる。


だけど後悔せずにはいられない。


“なんであの時私は悠太に言わなかったの?”


手遅れってわかってる。


もう私の傍に悠太はいない。


…悠太はいないんだ。


「本当だったら今日はお祝いしていたはずなのにな…」


本当は今日で1年記念になるはずだった。


…関係が壊れなければ、の話だけど。


「…好き」


あの時言っていたら何かが変わっていたかな…?

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