君想い。


勇気を振り絞って“話し合いたい”とメールした。


放課後の教室で話し合うことになった。


「…どしたん?」


悠太は作り笑いで聞いてきた。


「…悠太の気持ちが分かんない」


私は俯いて、絞り出すように言った。


「理由分かんないけど避けられるし。今の状況を変えたいって思うけどどうすればいいのか分かんないし。何もかもが分かんないの。…私、どうしたら良いの?」


私がそう言うと、悠太は黙って遠くを見つめるようにして考え始めた。


なんで黙るの?


なんで目を反らすの?


どうすればいいの?


…私はどうすればいいの?


考えていると悠太が口を開いた。


「あのさ…」

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